こんにちは、いんべすた@です。
先日、妻の祖父が98歳で亡くなりました。とても優しく、そして投資の話が大好きだったおじいちゃん。家族みんなから愛され、静かにその生涯を終えました。
妻の実家は、緑に囲まれた本当に自然豊かな場所にあります。空気もきれいで、川のせせらぎが聞こえるような環境。だけど、住むには少し田舎すぎるのが正直なところ…。
金庫の中にあった「お宝」?
そんな実家には、なんと立派な「蔵」があるんです。祖父は生前、「もしものことがあったら、蔵の金庫を開けなさい」と言い残していました。
実際に開けてみると、中には聖徳太子の一万円札をはじめ、使われなくなった古銭や紙幣がぎっしり。時代を超えて大切に保管されていたものでした。
「これはプレミアつくんじゃない?」と一瞬期待したのですが…
現実は甘くありませんでした。
古銭市場は今や供給過多。コレクターも高齢化しており、なんと両替するのに手数料がかかるとのこと😅
約300万円の価値、そして考えさせられたこと
金庫の中身を数えてみると、ざっと300万円ほどありました。
「このお金を当時、どうやって貯めたんだろう」
「当時なら家が建つくらいの金額だったのでは?」
そう思って調べてみると、昭和40年代の300万円は、現在の価値にしておよそ2,000〜3,000万円と言われています。(※参考:日本銀行「物価の推移」など)
当時の平均年収は約60万円前後。つまり、5年分の年収を貯めたようなもの。いかに大変だったかが分かります。
しかし今、そのお金は軽自動車1台分にしかなりません。
もし、ゴールドだったら?
このお金が、もし金(ゴールド)で保管されていたらどうなっていたのか?
昭和40年ごろの金価格は1g=約600円。
300万円を金に換えていたら、約5,000g(5kg)保有できた計算になります。
現在の金価格(2025年7月)は、1g=約12,000円前後。
5kgの金は、なんと約6,000万円になっていた可能性があるのです。
インフレは静かに、でも確実に資産を蝕む
この体験から、あらためて「インフレ(物価の上昇)」の怖さを感じました。
・現金は持っているだけで価値が減っていく。
・お金は「数字」ではなく「何が買えるか」で評価すべき。
・投資や資産分散は、将来の「選択肢」を守る手段。
おじいちゃんのように、必死に働いて貯めた現金が、時代の流れとともに価値を失う――
だからこそ僕たちは、「お金の置き場所」を考えないといけない。
最後に
祖父の金庫は、文字通りの「宝箱」でした。でも、それは金銭的な意味よりも、僕に人生の大切な教訓をくれた宝物です。
資産の一部はゴールドで守る。
現金だけに頼らず、時代に合わせた資産設計をする。
そんな学びを次の世代に伝えていくことが、投資好きだった祖父への恩返しになると思っています。
あなたの資産、紙の数字だけに安心していませんか?
今日の一歩が、10年後の未来を変えるかもしれません。
いんべすた@
コメント
コメント一覧 (2件)
現金を持ちっぱなしもそうですが、盲目的に何かをすることがリスクになる可能性があることを知れて良かったです……
コメントありがとうございます😊
本当におっしゃる通りで、現金をただ持ち続けることも、何かを盲目的に続けることも、状況によってはリスクになり得ますよね。
「なぜそれを選ぶのか?」を常に問い続けることが、投資でも人生でも大切だと改めて感じます。
これからも、そうした気づきや学びを共有できる記事を書いていきますので、ぜひまた覗いてください!