こんにちは、いんべすた@です。😊 ※5,286語、読了時間28分
浪費家サラリーマンから投資家へと転身し、2025年に45歳でFIREを達成。あれから1年が経った2026年現在も、相場の波と適度な距離を保ちながら、自由で静かな毎日を送っています。
前回は、長倉顕太さんの著書『移動する人はうまくいく』を取り上げました。意思の力などという不確かなものに頼らず、「環境」を物理的に変えることが人生を豊かにする最短ルートである。そんなお話をしましたね。
今回は、その長倉さんの続編とも言える『本を読む人はうまくいく』(すばる舎)をご紹介します。
前著が「物理的な移動」による人生攻略法だとしたら、本作は「読書を通じた脳内環境の書き換え」です。

私自身、FIREに至るまでの21年間の社畜生活と投資の道のりで、数え切れないほどの本に救われてきました。マインドセット、投資の残酷なルール、孤独との向き合い方。すべて読書から得たと言っても過言ではありません。
特に、AI検索が当たり前になり、インフレ(通貨希薄化)が静かに、しかし確実に進行している2026年の今。画面上の数字だけでなく、自分自身の「脳内資産」をどう構築するかが、これまで以上に問われています。
「本を読む時間がない」「活字が苦手」という方。あるいは、これから資産形成を本格化させようとしている方にこそ、手にとっていただきたい一冊。投資家であり、内向的なFIRE民である私「いんべすた@」の視点を交えながら、本書の核心と実践的なノウハウを深掘りしていきます。🚀
人生は「クソゲー」。だからこそ「攻略の地図」を手に入れる
本書の冒頭、著者は非常に現実的でドライな前提を突きつけてきます。
「私たち凡人にとって、人生なんてつまらないものに決まっている」
顔が良い、頭が良い、実家が太い。そういった「生まれながらのSSRカード」を一枚も持っていない凡人が、世間の常識に流されて生きていれば、当然ながら凡庸で退屈な人生に行き着きます。かつて貯金50万円のまま、週末の飲み会だけを楽しみにしていた20代の私には、この言葉が痛いほど刺さりました。😅
しかし、著者はこう続けます。
「人生がつまらないという前提に立つからこそ、どう生きるべきかという『戦略』が生まれる。人生とは、この退屈な日常をどう面白くするかというゲームだ」と。
この資本主義という名のゲームを有利に進めるために絶対に必要なのが、私たちが生きている世界の「地図」を手に入れること。ルールを知り、自分が有利に戦えるポジションを見極め、逆張りの戦略を練る。その地図を手に入れる最良にして最強の手段こそが、「読書」なのです。
読書をせずに生きるということは、暗闇の中で目隠しをしてフルマラソンを走るようなもの。
投資の世界でも同じです。S&P500のインデックス投資が最適解だと大衆が盲信している裏で、現金の価値がどれほど目減りしているか(デベースメント)。その歴史的な背景や金融のルールを知らなければ、圧倒的に不利な戦いを強いられます。過去の私が、ギリシャショックの際にろくな知識も持たずハイレバFXに突っ込み、一瞬で全財産を強制ロスカットされたように。📉
読書は、この世界の解像度を劇的に上げ、無意識の盲点(スコトーマ)を外し、自分だけの人生攻略ルートを見つけるための必須ツールなのです。
投資家目線で断言する。読書は「利回り無限大」の最強投資
投資家である私が本書の根底に流れるメッセージで最も共感したのが、「読書は100%以上のリターンが保証された投資である」という事実です。
相場の世界に「絶対に儲かる」という言葉は存在しません。しかし、読書だけは例外。著者の長倉さんは数多くのベストセラーを生み出してきた敏腕編集者ですが、彼の肌感覚では「1冊の本を書くために、著者は100冊分のインプットをしている」そうです。
著者が一生をかけて、あるいは何十年という歳月をかけて血を吐くような思いで培ってきた経験。痛みを伴う失敗から学んだ教訓。成功の極意。それらが極限まで凝縮された1冊が、たったの千数百円で買えてしまう。
これを投資対効果(ROI)で換算してみてください。たった1500円と数時間の投資で、他人の何十年分もの知恵とアルゴリズムを自分の脳内に直接インストールできる。これほどタイムパフォーマンスとコストパフォーマンスがバグっている金融商品は、世界中どこを探しても存在しません。✨
現在、私はポートフォリオの現金比率を25%に保つという厳格なルールを敷いています。これは暴落時の精神的バッファであり、絶好の買い場に向けた弾薬でもあります。しかし、どれほど手元に現金を確保していても、それを正しく使う「知恵」がなければ意味がない。
動画や音声での受動的な学習と違い、読書は「文字情報」を自らのペースで能動的に処理する行為です。不要なノイズを読み飛ばし、自分に必要なロジックだけを抽出できる。インフレによって紙幣の価値が溶けていく時代において、誰にも奪われない「脳内資産」への自己投資こそが、最も確実でリターンの大きい防衛策です。
不確実なAI時代を生き抜くための「2つの武器」
2026年現在、AIの進化は留まることを知らず、昨日の常識が今日には陳腐化するスピード感です。単なる情報処理や論理的思考だけでは、もはやAIの足元にも及びません。
では、人間に残された価値とは何か。本書では、これからの時代に必須となる2つの能力を提示しています。
① 環境適応能力
人生の成否を分けるのは、生まれ持った強さでも賢さでもなく、「変化にいかに適応できるか」。そして読書は、この適応能力を鍛える究極のシミュレーション装置です。
なぜなら、本を読むことは「他人の人生と思考プロセスの疑似体験(追体験)」だからです。
歴史書を開けば戦乱の世を生き抜いた武将の冷徹な戦略を学べ、ビジネス書を読めば恐慌を乗り越えた起業家の思考をトレースできます。
「もし自分が同じ絶望的な状況に置かれたらどう動くか?」。脳内で何度もシミュレーションを重ねておく。そうすることで、実際に想定外の事態(過去最大級の株式市場の暴落など)が起きた際にも、脳のホメオスタシス(現状維持機能)によるパニック反応を抑え込み、柔軟に対応できる強靭なメンタルが養われます。
② 社会関係資本(豊かな人間関係)
人生100年時代、金融資産と同じくらい大切なのが、良質な人間関係です。法定通貨への信用が揺らぐ中、お金自体には絶対的な価値はなく、人々が信用しているという「共同幻想(情報)」に過ぎない。この真理を理解すれば、本当に投資すべきは「人との繋がり」だと気づくはずです。
本書が推奨するのは、一つのコミュニティに依存しない「広く、浅く、長く」付き合う関係性。
読書によって多様なジャンルの知識を広く浅く持っておくことは、初対面の人や異なる業界の人と繋がるための強力な「共通言語」になります。「あの人に聞けば、他とは違う逆張りの視点が得られる」。そう思われる価値提供者になれば、自然と良質な人脈が引き寄せられてくる。
FIRE達成後は、会社という強制的なコミュニティから離れるため、どうしても孤独になりがちです。私自身、一人の時間を愛する内向的な性格ですが、それでも読書によって知識の引き出しを増やしておくことで、必要な時に新しい繋がりを生み出すセーフティネットを持てていると感じています。
凡人が読書を習慣化する秘訣。意志を捨て「キャラ」を演じよ
「読書が大切なのは痛いほどわかった。でも、どうしても続かないんです……」
そんなモヤモヤを抱える方に、本書は認知科学的にも非常に理にかなった解決策を提示してくれます。
それは、「意志の力に頼るな。まずは『本を読むキャラクター』になりきれ」というアプローチ。
私たちは「自分がこういう人間だから、こういう人生になった」と思いがちですが、実は逆。「他人に設定されたキャラクターを無意識に演じているから、そういう人生になっている」のです。
人間の脳は、強烈に変化を嫌います。「今日から毎日読書しよう!」と気合いを入れても、数日後には脳の防衛本能が「いつもの快適な自分(スマホを見てダラダラする自分)」に引き戻そうと全力で抵抗してくる。
だからこそ、内面を変えようとするのではなく、外見や環境という「形」から入るのが正解です。
ベストセラー編集者も推奨する「FAKE IT UNTIL YOU MAKE IT(できるようになるまで、できるフリをする)」。これを徹底する。
常にカバンに本を入れて持ち歩く。待ち合わせ場所はカフェではなく本屋に指定する。SNSで「今日買った本」をアップする。最初は完全なハッタリで構いません。周りがあなたを「いつも本を読んでいる人だ」と認識し始めると、あなたの脳内のフィルター(RAS)が書き換わり、自然と「本を読むのが当たり前の自分」へと行動が最適化されていきます。
これは、前回の『移動する人はうまくいく』で学んだ「環境を物理的に変える」というアプローチと本質的に同じ。気合いや根性という不確かなものを捨て、システムで自分を動かす。投資のポートフォリオ構築と全く同じ思考法です。
明日から人生の景色が変わる。実践的アクションプラン
本書の後半には、すぐに使える「本の選び方」と「習慣化のアクション」が惜しみなく公開されています。その中から、私が特に実践効果が高いと感じたポイントを5つ厳選しました。
- 全部読まなくていい(スキミング): 本は最初から最後まで一言一句、生真面目に読む必要はありません。自分の課題解決に必要な箇所だけを「すくい読み(スキミング)」する。これを知るだけで、読書に対する心理的ハードルが劇的に下がります。
- 1つのテーマで「5冊」読む: 投資、経済史、心理学など、自分が直面している課題について関連本をまとめて5冊以上読む。複数の著者が共通して語っている部分。それこそが、その分野の普遍的な「本質」です。
- 読書は必ず「行動」とセットで行う: 知識を頭に入れるだけの「気持ちいい消費」で終わらせない。読書は行動を変化させるための「投資」。読んだら必ず、本から得たロジックを「1mmでもいいから現実の行動に移す」こと。
- 移動しながら読む: 前著との強力なシナジー。電車や飛行機などの移動中は、日常から切り離されて脳が活性化しやすく、集中力も高まります。無駄な通勤時間を、極上のインプット空間へと書き換えるのです。
- 最大のアウトプットは「誰かに話すこと」: 読んだ内容は、身近な人に話す、SNSでつぶやく、あるいは私のようにブログにまとめるなど、必ずアウトプットする。人に教える(共有する)前提で読むことで、情報の解像度と記憶への定着率が桁違いに跳ね上がります。
巻末には、著者が厳選した「人生が好転し、視野が広がるオススメ本101冊」のリストも付録として掲載されています。「何を読めばいいか見当もつかない」という方は、まずはこのリストの中から、直感でピンときたものを「ジャケ買い」してみるのも一案です。
まとめ:読書で脳内に「新しい地図」を描き、神ゲーを攻略せよ
『本を読む人はうまくいく』は、単なる速読術や読書ノウハウの本ではありません。
読書という強力なツールを使って、この不確実でノイズだらけの世界をどうサバイブし、自分の人生をどう豊かにデザインしていくか。その本質を突いた「人生の戦略書」です。
- 1つの場所に定住せず、移動して「環境」を変える(前著の教え)
- 本を読み、他者の知恵を借りて「脳内の地図」を広げる(本作の教え)
この2つを掛け合わせることで、私たちの無意識のブロック(スコトーマ)は外れ、選択肢は無限に広がり、人生は圧倒的に自由で面白い「神ゲー」へと変貌します。
FIREを達成した今、私には「時間」という最大の資本があります。これからは、これまで以上に読書に投資し、そこで得た非大衆的な知識と逆張りの経験を、このブログを通じて皆さんに還元していきたいと考えています。
「現状を打破したい」「もっと自分軸で生きたい」と心の奥底で感じているなら、今日、書店に足を運んでみませんか。
たった1冊の本との出会いが、あなたの脳のバグを修正し、理想の未来をじわじわと現実にするトリガーになるはずです。
👉 今回ご紹介した本はこちら!『本を読む人はうまくいく』(長倉顕太 著 / すばる舎)
一緒に読書を深め、自分だけの人生を攻略していきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。いんべすた@でした。
【関連記事:『移動する人はうまくいく』書評|環境を変えて人生を豊かにする方法】

【今日から始める読書ハック・チェックリスト】
- □ カバンの中に常に本を1冊忍ばせておく
- □ 投資やマインドセットに関する本を、同じテーマで3〜5冊まとめ買いする
- □ 読書中は「ここだけは実践する」という1行を探すつもりで読む
- □ 読み終えたら、24時間以内にSNSやブログで感想を1投稿する

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