導入:資産最高値の「光」と、住宅ローンの「影」
(前回の記事「資産最高値更新も『素直に喜べない』理由」からの続き)
私の資産が過去最高値を更新し続けていることは前回お話ししました。
しかし、これは私の投資手腕というより、法定通貨(円)の価値が溶け出し、資産価格がインフレで押し上げられているに過ぎません。
光が強ければ、影も濃くなります。
資産インフレの裏側で、確実に牙を剥き始めているのが「金利の上昇」です。
特に、私たち日本人にとって避けて通れないのが「住宅ローン」の問題です。
2026年現在、長らく続いた「変動金利一択」の時代が、音を立てて崩れようとしています。
今回は、多くのメディアが報じない「変動金利の残酷なメカニズム」と、私自身が実践している「10年固定金利を用いた2030年完済戦略」について、包み隠さずお話しします。
警告:変動金利で今、何が起きているのか
まず、現在「変動金利」で借りている方へ。
「毎月の返済額が変わっていないから大丈夫」と思っていませんか?
それこそが、銀行が仕掛けた「5年ルールの罠」であり、最も警戒すべきポイントです。
ファクトに基づいて、あなたの口座の裏側で起きていることを解説します。
1. 「中身」が腐っていく恐怖
2025年から2026年にかけて、短期プライムレート(銀行が貸し出す基準金利)が上昇しました。
これにより、変動金利の利率自体はすでに上がっています。
しかし、「5年ルール」によって、あなたの毎月の引き落とし額(例:10万円)は5年間固定されたままです。
では、上がった金利分はどこへ行ったのか?
答えは「内訳」です。
- 金利上昇前:返済10万円(元本8万円 + 利息2万円)
→ 借金が毎月8万円ずつ減っていた。 - 金利上昇後:返済10万円(元本4万円 + 利息6万円)
→ 借金が毎月4万円しか減らなくなった。
あなたは「毎月返済しているつもり」で、実はその大半を「銀行への利払い」に吸い取られているのです。
これが、住宅ローンがいつまで経っても終わらない「元本減少停止」の正体です。😨
2. 最悪のシナリオ「未払利息」
さらに金利が上がるとどうなるか。
計算上の利息が11万円になり、毎月の返済額10万円を超えてしまうケースです。
こうなると、元本が減らないどころか、足りない1万円が「未払利息(みばらいりそく)」として、水面下で借金に上乗せされ続けます。
通帳の見た目は平和なまま、裏で借金が膨れ上がっていく。
まさに「ゆでガエル」の状態です。
⚡ よくある誤解:「返済期間が伸びるんでしょ?」
「元本が減らないなら、35年ローンが40年、50年と伸びていくだけでしょ? 死ぬまで返せばいいや」
もしそう思っているなら、今すぐ契約書を確認してください。
銀行はそんなに優しくありません。
【残酷なファクト】
契約期間(35年)は絶対に延長されません。
では、金利上昇で返しきれなかった数百万円の元本(と未払利息)はどうなるのか?
35年目の最後の月に、「最終回一括返済」としてまとめて請求されます。
想像してください。
あなたは70歳前後。年金暮らし。
そこに突然、銀行から「残り500万円、今月中に一括で払ってください」と通知が来る未来を。
これが変動金利における「先送りの代償(バルーン返済)」の正体です。
逃げ場はありません。だからこそ、今気づいたこの瞬間に、対策を講じる必要があるのです。
私の戦略:なぜ数年前に「10年固定」へ逃げたのか
では、私(いんべすた@)はどうしているのか。
実は私は、まだインフレが騒がれる前の数年前、ひっそりと「変動金利」から「10年固定金利」への借り換えを行いました。
当時の判断は、「目先の低金利」よりも「将来のインフレリスク」を優先した結果でした。
結果として、私は現在1%以下の超低金利でロック(固定)することに成功しています。🛡️
いんべすた@の「2030年出口戦略」
現在、手元には住宅ローンを一括返済できるだけの資産(現金)があります。
しかし、私はあえて「返済しません」。
理由は2つあります。
① インフレによる「借金の踏み倒し」効果
現在、日本のインフレ率は2%を超えています。
しかし、私の借金(住宅ローン)の金利は1%以下です。
これは、「お金を借りているだけで、実質的に借金の価値が毎年1%以上目減りしている」ことを意味します。
インフレ時代において、低金利の固定借金は「負債」ではなく、インフレヘッジとしての「資産」になり得るのです。
② 2030年の完済計画
私の固定期間は2030年頃に終了します。
その時、金利環境がどうなっているかは誰にも分かりません。
もし金利が爆上がりしていれば、固定期間終了と同時に「変動金利」や「高い固定金利」への変更を余儀なくされます。
だからこそ、私の戦略はシンプルです。
- 現在〜2030年:
1%以下の金利ボーナスを享受し、繰り上げ返済せず、手元資金を「S&P500」や「債券」で運用する(運用益>金利コストの状態)。 - 2030年(固定終了):
運用で育てた資金を使い、一括完済(または大幅繰り上げ返済)する。
これにより、金利上昇リスクを完全に遮断しつつ、運用益もしっかり取る。
これが私の描いているロードマップです。
まとめ:波に飲まれるか、波に乗るか
「変動金利」を選んだ方を否定するつもりはありません。
しかし、仕組み(ファクト)を知らずに放置することは、投資家として致命的です。
もしあなたが変動金利で不安を感じているなら、まずは銀行に「現在の適用金利」と「元本と利息の内訳」を確認してください。
そして、固定金利を持っている方は、その「プラチナチケット」を安易に手放さず(繰り上げ返済せず)、2030年などの期限に向けて虎視眈々と資金を育ててください。
住宅ローンは単なる借金ではありません。
金利とインフレを読み解けば、それは強力な武器にもなり得るのです。
戦略的に、したたかに、2026年を生き抜きましょう。
それでは、また次回の記事で。👋

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